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  『製パン王キム・タック』のチュ・ウォン、「悪役だったのに愛されて有難いです!」
50%を超える驚異的な視聴率を記録したドラマ『製パン王キム・タック』で、キム・タックのライバルでもあり恋敵でもある“ク・マジュン”役を演じ、熱演した新人俳優チュ・ウォン。すらっとした長身にハンサムなマスク、悲しみに沈んだようなうるうるした瞳で多くの韓国女性の胸を揺るがした彼に、イノライフが会ってきた。
ドラマでク・マジュン役に扮したチュ・ウォンの印象は、非常に冷たくて冷徹そうだった。しかしインタビュー現場のドアを開いて入ってくる彼の顔は“少年”みたいだった。優しそうに目じりを下げて笑った彼の姿に、インタビュー現場の雰囲気が一瞬にして暖かくなった。
俗に言う“彗星のように現れたスター”チュ・ウォンだが、彼は長い間準備してきた、準備された演技者だった。「中学3年の時、消極的な性格を直すため、親の薦めで演劇クラスに入りました。その時偶然にある演劇の舞台に立つことになったんですが、短い人生でしたが、その時が私の人生の中で一番面白くて、また一番一生懸命頑張った瞬間でした」中学で演技を始めた後、芸術高校を経て大学でも演技を専攻し、しっかりとした基本技を積んできたチュ・ウォンだからこそ、今の“成功”が自然に感じられる。
 
   成功的なドラマデビュー!そのデビューを共にした“ク・マジュン”というキャラクターはチュ・ウォンにとって大きな意味として残りそうだ。

「最初に台本を読んで、ク・マジュンというキャラクターがとても可哀想で涙が出ました。ク・マジュンの感情をきちんと表現しきることが私に与えられた宿題だと思いました。幼い時の痛みを抱いて成長したマジュンが、悪い人になるじゃないですか。マジュンがやる悪い行動が視聴者に「彼は痛みがあるからそんな風にしてもいい」と理解されるのも嫌だったし、また幼い頃の痛みを忘れさせたくもなかったんです。悪役で悪い行動もしますが、視聴者の方々には憐れみとでもいいましょうか、そんな風に愛されたらいいなと思っていたんですが、すごく愛して下さり有難いばかりです。マジュンというキャラクターは、一生忘れることが出来ないと思います」

『製パン王キム・タック』が終わって、ク・マジュンを送り出してから2ヶ月以上経ったが、ドラマの話をしながら深まるチュ・ウォンの目を見ると、まだ“ク・マジュン”の中に入りきっているようだ。「マジュンが夢にも出てきました。私はただ立ってどこかを見ていましたが、そこにマジュンがいるんです。父親として出ていらしたチョン・グァンリョル先輩の前で泣いているマジュンを見ているのがとても悲しくて、寝ているのに涙がずっと流れました。その当時、私が台本を見て非常に悔しく思っていた時だったんですが、悔しいという感情が心の奥底に残っていたようです」寝ている時でも共にしていたク・マジュンとの別れは、チュ・ウォンにとってはまだしっくりこないことであろう。

ドラマで大衆に知られたチュ・ウォンだが、彼はミュージカルでデビューした。“舞台”から始めた俳優にとって“舞台”の意味は格別だそうだが、チュ・ウォンにとって“ミュージカル”はどんな意味に感じられるか。

「ミュージカル舞台は故郷のような意味です。私が他の分野でずっと仕事をしたとしても、絶対捨てることのできない所がまさに舞台だと思います。
 
  
  ドラマ撮影後、ミュージカルを見に行きましたが、私が出演しているミュージカルではないのに、その舞台の上の緊張を知っているので胸がどきどきしました。いつかはまた舞台に立たなければと思います」2006年のミュージカル『Altar Boyz』でデビュー以来、全6作品に出演したチュ・ウォン。2009年にはミュージカル『Spring Awakening』の主演を務め、ジュンス(シア)とミュージカルアワードの新人賞をめぐって競争を繰り広げもした。

ミュージカル界では注目される有望株だったチュ・ウォンだが、視聴者にとって彼は見慣れぬ顔だった。ドラマ一本でスターになった今、彼の生活には大きな変化があったと思われる。

「一人でいる時、以前よりもっと落ち着いておとなしくなったと思います。そして演技に対する悩みが増えました。あるキャラクターを演じながらもっと良い演技で解き進むためにずっと悩み続けます。演技者という仕事は大衆的に肩が重いと思います。それだけに自らもっと悩まなければいけないですよね」以前までは演技をするのが楽しくて、とにかく演技にしがみついていた彼だったが、今は演技に対して悩むようになった。それは彼が“演技者”から“俳優”に成長していっているという証拠ではないだろうか。
 
   それならば、彼が目標とする俳優とはどんな姿なのだろうか?
「人気ももちろん重要ですが、どんな役でもこなせる俳優になりたいです。私に本当に似合わないような役も演じて、私なりのカラーで表現してみたいです。演技には決められた答えがないじゃないですか。演技は自分のやり方で解き進まなければならない一生の宿題だと思います。演技が出来る所ならどこででも挑戦してみたいです。結果がどうであれ後悔しないと思います。私はまだ若いので私が演技するその時間全てが、自分に経験として返ってくるんじゃないでしょうか。だから後悔はないと思います」自分の演技観と演技者としての目標を話すチュ・ウォンの目は、いつにも増して輝いていた。目標に到達するため、一歩一歩進んでいくチュ・ウォンの姿が描かれた瞬間でもあった。

チュ・ウォンは意欲の高い俳優だ。そしてやりたいキャラクターを表現しながら自分の長所が引き立つよう研究する賢明な俳優でもある。どんなキャラクターでも自分のものにするため、情熱を込めて誠実に努力する純粋な俳優チュ・ウォンの今後に大きな期待が集まっている。
 
    
 
 
 
    
 


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